ピアノの売却を考えている人の中には、何かトラブルに巻き込まれるのを心配される方も多いのではないでしょうか。何も調べずに売却をしてしまうと、トラブルに遭うことがあるかもしれません。そこで今回は、ピアノを売る際によくあるトラブルと、その対処方法、そして事前に回避するための注意点や買取業者の選び方について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
ピアノを売る際のトラブル例
ピアノを売却する際には、事前に発生しがちなトラブルについて理解しておく必要があります。それによって、トラブルを未然に防ぎ、リスクを最小限に抑えることができます。ここでは、代表的なトラブルを4つ紹介します。
価値あるピアノを無料買取された
ピアノを売ったことがない人は、買取相場を知らないため、価値あるピアノを無料買取する業者に騙されてしまう可能性があるのです。ネットで調べる習慣が少ない高齢者の方は特に、詐欺の対象になりがちです。このようなことが発生しないためにも、ピアノを売る前に、買取相場を調べておきましょう。詐欺やトラブルを防ぐためには、事前の情報収集が欠かせません。
査定金額と実際の買取金額が違った
ピアノをネットや電話で査定してもらうことはよくありますが、その際に提示された金額と実際の買取額が違う場合があります。これは、ネットや電話では細かい状態まで伝えにくいため、実物を見たときに思ったより状態が悪ければ査定額が下がるからです。小さな傷なら大きく減額される可能性は少ないですが、もし大幅に価格が下げられた場合、それは不当な可能性があります。
このようなトラブルを避けるためには、事前に状態をできるだけ詳しく、正確に伝えるようにしましょう。これにより、査定額と実際の買取額の差を減らすことができます。
出張費が発生すると知らず請求された
ピアノの買取で、出張費がかかることを知らされず、当日に出張費を請求されるケースがあります。出張費がかかる場合でも、事前に知らせるのが基本です。しかし、引き取り当日に突然出張費を請求されるケースも業者によってはあり得ます。
こうしたトラブルを避けるために、依頼する前にホームページや電話で出張費の有無を確認しておきましょう。多くの業者はホームページに出張費について記載していますが、そうでない場合もあります。その際は、電話やメールで直接問い合わせることをおすすめします。
キャンセル費用を請求された
ピアノの買取を依頼した後、どうしてもキャンセルしなければならない場合も考えられます。その際にキャンセル料を請求されることがあります。買取業者はトラックの手配やスタッフの確保が必要で、予定が決まった後のキャンセルは損失につながるからです。まず、キャンセル料がかかるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。もし費用が発生する場合は、無料でキャンセルできる期限が何日前までかもチェックしましょう。
ピアノを売る前の注意点
ピアノの買取時に発生するトラブルを避けるための注意点について解説します。ピアノを売る前に、以下の3つの注意点を確認しておきましょう。
会社情報を確認する
まずはホームページなどから会社情報を確認しましょう。すべてを詳しく見る必要はなく、会社概要ページで所在地、代表者名、資本金などの基本情報を確認するだけで十分です。さらに、手数料や補償内容も確認しておくと安心です。これらの情報を確認するだけで、トラブルに巻き込まれるリスクを減らせます。
会社情報の公開やホームページが検索できない場合は、依頼は避けた方が良いでしょう。また、手数料などの料金面の詳細の記載がない場合も注意が必要です。
買取相場を調べてから依頼する
査定に出す前に、ピアノの買取相場を把握しておきましょう。自分のピアノの市場価格を知ることで、業者が提示する価格が適正かどうか判断できます。例えば、相場が10万円のピアノに0円の査定を出す業者は信頼性が低いと言えます。このような場合、他の業者を検討することで、より良い取引条件が見つかる可能性があります。
また、相場を知っていると交渉もしやすくなり、不当な価格を提示されるリスクを減らせます。信頼できる業者を見つけるためにも、事前の情報収集が大切です。
口コミやレビューを信用しすぎない
会社を調べるにあたって、口コミやレビューを参考にすることも多いかと思います。しかし、その情報を信用しすぎるのは禁物です。良いレビューだけを掲載している場合や、操作されている可能性もあります。
そのため、ホームページの口コミだけで業者を選ぶのは避けた方が良いでしょう。ネットの情報を信用しすぎず、電話やメール、直接会った時の対応を総合的に見て判断するようにしましょう。
ピアノ買取業者の選び方
不要なトラブルを避けるために、信頼できるピアノ買取業者を選ぶポイントを3つ紹介します。
査定後にキャンセルができるか
査定後のキャンセルの有無はピアノの買取を依頼する際の重要なポイントです。買取価格に満足できない場合でも、一部の業者ではキャンセルができない場合や、キャンセル料が発生することがあります。事前に買取契約書や査定時の条件をしっかりと確認し、キャンセルが可能かどうかを把握しておきましょう。
査定後のキャンセルが可能であれば、他の業者と比較する余裕が生まれ、より適正な価格でピアノを売却することができます。また業者によっては、電話でピアノの詳細を確認後、査定価格をその場で提示してくれるところもあるため、事前確認は怠らず、納得のいく取引を目指しましょう。
実績や評判が掲載されているか
依頼する業者の実績や評判を調べることも重要です。買取業者の評価や実績は、その業者が信頼できるかを知る指標になります。たとえば、実績が確認できない業者と3万台の実績がある業者では、後者の方が信頼感に繋がります。事前にホームページから実績などを確認しておきましょう。
複数の買取業者と比較する
複数の買取業者に査定への依頼をおすすめします。複数の業者での比較によって、査定価格や内容の良し悪しを見極めることができます。たとえば、3社に査定を依頼し、最も高い金額を提示した業者を選ぶことが可能です。
まとめ
今回は、ピアノの買取におけるよくあるトラブルと、その対処法、買取業者の選び方についてご紹介しました。
はじめてのピアノ売却で不安な方は、まずは買取相場を自分で調べて知識を持つことが大切です。ピアノの買取は高額になる場合もあるため、相場を知らないと不当に安く買取されることがあります。
スムーズで気持ちの良い取引をするためには、事前にトラブルの可能性を理解し、適切な準備をしておきましょう。