スーパーやドラッグストアなどで比較的手に入れやすい歯ブラシは通販で購入することも可能です。しかし店頭で選ぶよりも豊富な種類が目に入り、迷ってしまうこともあるかもしれません。そのため通販で歯ブラシを購入しようと考えた場合、選び方のポイントをしっかりと押さえておくのがおすすめです。
この記事では、歯ブラシの種類や選び方のポイントをご紹介します。加えて、種類が豊富でコスト面でも安心して使用できる手磨き用の歯ブラシのメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
歯ブラシの基礎知識
歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉(歯ぐき)の間に溜まる汚れ「歯垢(しこう)」や食べカスなどを除去するためのアイテムが歯ブラシ。歯ブラシは汚れを取り除くだけではなく、ブラッシングによる歯肉へのマッサージ効果で歯周病予防にも役立ちます。
歯ブラシは大きく「手磨き用歯ブラシ」と「電動歯ブラシ」に分類されますが、一般的に「歯ブラシ」と呼ばれるのは手磨き用歯ブラシのことであると考えて良いでしょう。
歯ブラシには以下のような3つの部位から成ります。
- ヘッド:ブラシのついた部分
- ハンドル:柄(え)の部分「ハンドル」
- ネック:ヘッドとハンドルの間
この後の章では歯ブラシの種類について詳しく解説しますが、主にヘッドに当たる部分の違いによってさまざまな種類に分類されることになります。
歯ブラシの種類
「いろいろな種類の歯ブラシがあって、いつも迷ってしまう……」
店頭と通販、どちらで購入するにしても豊富な種類の歯ブラシに圧倒されてしまうという方も多いかもしれませんね。歯ブラシには毛の硬さや材質、ヘッドの大きさなどの違いによりさまざまな種類があります。
ここでは歯ブラシの種類についてみていきましょう。
毛の硬さ
メーカーによって硬さは多少異なりますが、主に「ふつう」「やわらかめ」「かため」の3種類が展開されています。やわらかめでは磨いた感じがしない方もいらっしゃるかもしれませんが、毛がやわらかいからといって汚れが落ちないというわけではありません。
毛の材質
ブラシの毛の材質は大きく「人工毛」と「天然毛」があります。人工毛に使われている材質はナイロンやPBT(ポリブチレンテフタレート:飽和ポリエステル樹脂)などの合成樹脂です。一方、天然毛では豚毛や馬毛などが使用されています。
一般的な歯ブラシには、ナイロン製の人工毛が使われていることが多いようです。
ブラシヘッドの大きさ
歯ブラシのヘッド部分は「大きめ」「小さめ」「ふつう」などがあります。小さいもののほうが奥まで届きやすいというメリットがありますが、あまりにも小さすぎると磨きづらさを感じる場合もあるようです。
ブラシの形状
ブラシの形態は、毛先を平らにカットした「フラット」もしくはギザギザにカットした「山切り」があります。フラットタイプのほうが歯に一律に毛先が当たるため、基本的にはフラットの形状を選択しましょう。
毛先の形状
ブラシの1本1本の毛先は、丸みを帯びた「ラウンドカット毛」と根元より先端が細くなる「超極細毛」があります。超極細毛は、主に歯周ポケットのケアを重点に行いたいという方にぴったりの形状です。
柄の形状
柄(持ち手)は「太め」「細め」などがありますが、手の大きさや握力に合わせて持ちやすいものを選びましょう。一般的には歯ブラシを手のひらで握って持つ方は太め、ペンを持つように持つ方は細めが適しているといわれています。
その他
歯と歯の間の汚れを除去するのに特化した「歯間ブラシ」や、通常の歯ブラシが届きにくい部分を磨くのに適した毛束が1つの「タフトブラシ」、電動歯ブラシなどがあります。
歯ブラシを選ぶポイント
いろいろな種類の歯ブラシがあるなかで、自分に合った歯ブラシを見つけるにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。
ここでは以下の3つの項目から見た歯ブラシ選びのポイントをご紹介します。
- 毛の硬さ
- ブラシの形状
- ヘッドの大きさ
毛の硬さで選ぶ
歯ブラシの毛の硬さには「ふつう」の他、「やわらかめ」と「かため」などがあります。もちろん好みの磨き心地で選んで構いませんが、口内の状況にあったものを選ぶことが大切です。
「やわらかめ」は歯肉が弱い方や、歯周病など口内が安定していない方におすすめです。口内に特に問題がなく、歯や歯肉が健康な方は「ふつう」、よりしっかりとした磨き心地を好む方は「かため」を選ぶと良いでしょう。
しかし歯を磨く力の強い方が「かため」を選んでしまうと、歯肉を傷つけてしまうリスクが高まります。そのためゴシゴシと力を入れて磨きがちという方は「ふつう」もしくは「やわらかめ」を選ぶのがおすすめです。
ブラシの形状で選ぶ
ブラシの形状は「フラット」と「山切り」がありますが、基本的にはフラットがおすすめ。フラットは歯に均等にブラシを当てられるため、バランス良く歯垢を落とせます。
歯と歯の間や歯周ポケット(歯と歯肉の間のわずかな溝)まで、1本の歯ブラシで効率よく磨きたいという方は山切りを選んでも良いでしょう。ただし、歯と歯の間の汚れは歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用してケアしたほうがより効果的であることを覚えておきましょう。
ヘッドの大きさで選ぶ
ヘッドの大きさは「大きめ」「小さめ」「ふつう」などのサイズ展開があります。大きめサイズは効率よく磨ける反面、細かい部分まで行き届かない可能性も出てくるでしょう。隅々まで丁寧に磨くためには「ふつう」もしくは「小さめ」がおすすめです。
そうはいっても口や歯の大きさには個人差があるため、比較的隅々まで行き届いて磨きやすいと感じるサイズを選びましょう。
手磨き用歯ブラシを使うメリット
歯ブラシには大別すると「手磨き用歯ブラシ」と「電動歯ブラシ」があります。磨き残しがないなどのメリットも多い電動歯ブラシを愛用する方も増えてきていますが、手磨きで磨く方もまだまだ多いのが現状です。
ここでは手磨き用歯ブラシのメリットをご紹介します。「電動歯ブラシを購入したい」と考えている方も、参考にしてくださいね。
種類が多く手に入れやすい
手磨き用歯ブラシは比較的どこでも手に入れられ、種類も豊富です。電動歯ブラシよりもヘッドの大きさや毛の硬さなど、より自分に合った歯ブラシを選択できる可能性が高まるでしょう。
コストが低い
手磨き用の歯ブラシは1本数十円~数百円で購入できます。一方、電動歯ブラシの本体は1,000台~30,000円台である他、替えのブラシは数百円~数千円です。
手磨き用歯ブラシは1カ月程度が替え時であるといわれていますが、気兼ねなく替えられるのも手磨き用歯ブラシのメリットといえますね。
歯ブラシ選びのポイントを押さえれば通販でも購入可能
歯ブラシには「手磨き用歯ブラシ」と「電動歯ブラシ」がありますが、一般的なのは手磨き用歯ブラシです。メリットも多い電動歯ブラシですが、手磨き用は価格も手頃で種類も多く、より自分に合った歯ブラシを選ぶことができます。
歯ブラシは毛の硬さや材質の他、ヘッドの大きさやブラシ・毛先の形状など種類が多く、店頭でも通販でもどれを選んでよいか悩みがち。そのため歯ブラシの種類やそれぞれの特徴をあらかじめチェックし、選び方のポイントをしっかり押さえておくことが大切です。むし歯や歯周病予防に役立つ、あなたに合った歯ブラシを選んでくださいね。